本日最終日! <作品紹介⑳>

今日は、いよいよ大型連休最終日となりました。お天気もいまのところ良さそうなので、今日もお出かけを検討されておられる方も多いのではないでしょうか。

さて、3月10日より開催しておりました春季展「藤平伸 -やきものの詩人、茶陶に遊ぶ-」も、ついに本日が最終日となりました。ちょうど作品紹介も20回目となりましたので、最終日のご案内も兼ねて開館とあわせて更新したいと思います。今回取り上げるのは、「灰釉茶碗」(茶道資料館蔵)です。

「灰釉」(かいゆう)とは、草木の灰を主な成分とする釉のこと。どのような植物を用いるかによって色合いが異なるため、今回の展覧会にも数点の「灰釉茶碗」が展示されていますが、それぞれに違った趣きとなっています。

今回取り上げた作品では、こげ茶色の素地へのアクセントとして灰釉が絶妙なバランスで用いられています。そこに施された模様は、どこか鳥のようでもあり、蔦のようでもあります。幾何学的でありながらも優美な雰囲気を持っており、不思議な色合いでありながら目を引きつけられます。他の「灰釉茶碗」とも見比べながら、それぞれの茶わんが持つ世界をお楽しみくださいね。

松花堂美術館で藤平作品が楽しめるのは、今日が最後。さらに、庭園内別館で開催されている「風一会 村田浩一郎・清美茶わん展」も本日最終日となります。

庭園茶室「竹隠」では日曜茶席も開催いたしますので、美術館や別館でやきものを堪能し、お茶室にてやきものを介してお茶を堪能し、そして庭園の新緑を堪能し…そんな素敵な1日を、ぜひ松花堂にてお過ごしいただけたら幸いです。

皆さまのご来館、心よりお待ちしております!

0コメント

  • 1000 / 1000

藤平伸  -やきものの詩人、茶陶に遊ぶ-

松花堂美術館で開催する「平成30年春季展 藤平伸 -やきものの詩人、茶陶に遊ぶ-」の特設ブログです。展覧会情報や作品紹介などを発信していきます。