小さい中にも… <作品紹介⑲>

今日はこどもの日でもあり、立夏でもありますね。いよいよ暦の上でも初夏となったわけですが、それにともない日に日に紫外線がきつくなってきました…。街なかでも日傘を差しておられる方を多く見かけるようになってきましたね。


さて本日は、午後2時よりギャラリートークを開催いたします!春季展最後のギャラリートークまで、残り1時間あまりとなりました。もしご興味のある方は、ぜひお気軽にご参加くださいね。

そんなギャラリートークに先駆けて、早めに作品紹介ブログを更新したいと思います。本日ご紹介するのは「辰砂香合」(茶道資料館蔵)です。

今回の展覧会には、辰砂を用いた香合が数点展示されています。この作品もそのうちのひとつなのですが、上から見ると辰砂釉の印象が強いものの、側面をみると、全体にかけられた青白い釉が目をひきます。それぞれの色は全く異なる風合いをしていますが、ひとつの作品のなかで釉が絶妙に混じり合って、藤平作品らしい世界観をつくりだしています。作品自体は小さなものですが、その作品の持つ存在感はとても大きなものです。

これまでの作品紹介ブログでもお伝えをしてきましたが、藤平作品は、やきものにしても書画にしても、見る人それぞれが感じ、イメージする世界観はぜんぜん違うものでしょう。それでも、おそらくどのイメージの中でも柔らかく穏やかな雰囲気が漂っているように思えます。

松花堂美術館で藤平作品が楽しめるのも、明日までです。明日は、庭園内別館で開催されている茶わん展や日曜茶席もあわせてお楽しみいただけます。初夏の松花堂で、いろいろな側面から「やきもの」に触れてみませんか?きっと素敵な時間を過ごせると思います。


もちろん、本日のギャラリートークもまだ間に合います!どうぞご参加ください。

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藤平伸  -やきものの詩人、茶陶に遊ぶ-

松花堂美術館で開催する「平成30年春季展 藤平伸 -やきものの詩人、茶陶に遊ぶ-」の特設ブログです。展覧会情報や作品紹介などを発信していきます。