大型連休に入り、松花堂の周辺でも他府県ナンバーの車が多く見かけるようになりました。本日はお天気も良かったので、庭園にもたくさんのお客様がご来園いただき、新緑の庭園をお楽しみいただきました。
さて、明日から5月ですね。春季展「藤平伸 -やきものの詩人、茶陶に遊ぶ-」も残すところあと5日となりました。作品紹介もラストスパートをしたいと思います。本日ご紹介するのは、「仲間」(個人蔵)です。
屋根の下で女性と馬が寄り添い、その屋根の上には2羽の鳥が止まっています。人と馬と鳥、という別の個体が集まりながらも、「仲間」というタイトル通り、ひとつにまとまっているような雰囲気が感じられます。心が通じ合っていれば、全く違うタイプの集合体でも「仲間」だよ、ということを伝えてくれているようですね。
空の表現にみられるグラデーションは、藤平作品の特徴でもある柔らかな釉の表現にも通じるものがあります。色合いは華やかではないものの、やはり優しい趣のある作品となっています。
やきものも絵画も書も、表現方法は違ってもいずれも穏やかな雰囲気をもっているところに、藤平作品の特徴があります。新緑とともにこれらの作品が楽しめるのも、あとわずか。ぜひお見逃しのないように、松花堂へ足をお運びください。
なお本日が振替休日で開館していたため、明日は庭園・美術館ともに休館日となります。ご了承ください。5月2日(水)のご来館をお待ちしております!
藤平伸 -やきものの詩人、茶陶に遊ぶ-
松花堂美術館で開催する「平成30年春季展 藤平伸 -やきものの詩人、茶陶に遊ぶ-」の特設ブログです。展覧会情報や作品紹介などを発信していきます。
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