柔らかい雰囲気です<作品紹介⑬>

午前中は雲に覆われた不安定なお天気でしたが、午後からはすっかりと晴れてきて日向は暑いくらいの陽射しが降り注いでいました。今週末はかなり気温が上がるとのことで、日々の気温差は本当に体にこたえますね。疲れも出やすくなってきますので、どうぞお気をつけてお過ごしください。


今回ご紹介する作品は、「印象に残った作品」においてダントツの人気を誇る「鳥華絵花入」(茶道資料館蔵)です。

ゆったりとした膨らみを三方に持つのは、手捻りによる花入れです。その柔らかな雰囲気は、縄文時代の土偶を連想する方も多いのではないでしょうか。どこかほっとするような、そんな印象を与えます。

そこに描かれているのは、鳥と花。非常に抽象的な表現ではありながらも、観る人の目を惹き付ける力を持っています。穏やかなグラデーションを作り出している辰砂釉と、鳥や花の表現、そして柔らかな造形との組み合わせによって、きっと多くの人の心に残っているのではないかと思います。


ポスターにも使用している作品ですが、実際に見るとまた印象が異なります。ぜひ展示室にて、この独特な世界をお楽しみください!今週末の21日(土)にはギャラリートークを開催いたしますので、ぜひご参加いただけたらと思います。

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藤平伸  -やきものの詩人、茶陶に遊ぶ-

松花堂美術館で開催する「平成30年春季展 藤平伸 -やきものの詩人、茶陶に遊ぶ-」の特設ブログです。展覧会情報や作品紹介などを発信していきます。