昨日ほどの暖かさではないとはいえ、今日も穏やかな1日となりました。庭園に入るとすぐに、日に日に花をひらいてきているフジの香りがただよってきて、なんとも幸せな気分になります。例年に比べると少し早い気もしますが、美しい花が咲いているとやはり嬉しくなってきますね。
また気温が高くなってくると、今まで以上に外で遊ぶ子どもたちの声がたくさん聞こえてくるようになってきますね。松花堂庭園の芝生や昭乗広場からも、楽しそうな声が聞こえてくることが増えてきました。元気な子どもたちの声は、聞いているわたしたちにも元気をくれますよね。そこで今回は、そんな可愛い子どもたちがモチーフとなった作品をご紹介します。「四童香合」(茶道資料館蔵)です。
長方形の香合の蓋の上に立っているのは、4人の子どもたちです。両手を挙げたり、横に手を広げたりと、それぞれが子どもらしい動きをしています。小さい作品ですが、ちゃんと子どもたちには表情があって、見ているこちらも楽しくなってきて、思わず微笑んでしまいます。
香合として実際に使うには、触ると腕や帽子が折れてしまいそうでドキドキしますが、この可愛らしいモチーフは、そこにあるだけで雰囲気を柔らかくしてくれそうですね。
さて、現在ミュージアムショップでは、平成5年に茶道資料館で開催された展覧会「藤平伸-茶陶に遊ぶ-」の図録を販売しております。今回ご紹介した作品も掲載されているのですが、こちらの残部が残り少なくなってきました!本展覧会をご覧になって、もっと詳しく藤平作品について知りたい、という方はぜひミュージアムショップにて図録や画文集を手にとってみてくださいね。欲しい方はお早めにどうぞ!
今週末は少しお天気が心配ですが、庭園茶室「竹隠」にて日曜茶席を開催いたします。春季展とあわせて、そちらもぜひお気軽にご参加ください。
◎平成30年春季展「藤平伸 -やきものの詩人、茶陶に遊ぶ-」HP→こちら
藤平伸 -やきものの詩人、茶陶に遊ぶ-
松花堂美術館で開催する「平成30年春季展 藤平伸 -やきものの詩人、茶陶に遊ぶ-」の特設ブログです。展覧会情報や作品紹介などを発信していきます。
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