中をのぞきこみたくなります <作品紹介⑤>

ここ数日は空気の冷たいお天気ですが、当館にほど近い「さくら近隣公園」にあるたくさんの桜の木も蕾が膨らんできたようで、数週間前と比べると木全体が紅色になってきています。ちらほらと花が咲き始めているものもあり、このあと暖かくなれば、一気に咲くのだろうなぁというところです。


さて、そんな春の気配が色濃くなってきた松花堂では椿や桜とともに、素敵なやきものの世界もお楽しみいただけます!そんな暖かい藤平作品について、今回もご紹介したいと思います。この度取り上げるのは「香炉 宝塔」(個人蔵)です。

三層の宝塔と、塔へと続く道が方形の囲いのなかに施されているこの作品。一見すると可愛らしい置物のようですが、こちらは固形の香料を加熱して香りを発散させる道具である「香炉」です。塔の上部2層には中をのぞきこみたくなるような窓があいていて、この窓からいい香りが漂ってくる仕組みとなっています。

もちろん見るだけでも楽しめる作品となっていますが、ここから香りが漂ってきたら、きっとより趣のある空間となることでしょう。見る人によって、どんな香りをイメージするのかは違ってくると思います。「自分だったら、どんな場所に置いて、どんな香りを焚こうかな…?」と想像するのも楽しいのではないでしょうか。

藤平作品はいずれも、各作品から様々な世界が広がるものとなっています。ぜひ、いろんな想像を膨らませながら、藤平作品の世界をご堪能くださいね。


そして、八幡市Instagram公式アカウン@yawata_40th_official では、「インスタグラム桜企画」が3月31日(土)~4月22日(日)まで開催され、松花堂庭園もその指定スポットとなっています。展示室で藤平伸の世界観に触れてから庭園を散策すると、また違った視点が持てるかもしれませんね。桜や椿に誘われてお出かけされた際には、どうぞ展示室へもお立ち寄りください!


◎平成30年春季展「藤平伸 -やきものの詩人、茶陶に遊ぶ-」HP→こちら

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藤平伸  -やきものの詩人、茶陶に遊ぶ-

松花堂美術館で開催する「平成30年春季展 藤平伸 -やきものの詩人、茶陶に遊ぶ-」の特設ブログです。展覧会情報や作品紹介などを発信していきます。