今日は、今年に入ってはじめて、コートを着ないで庭園をまわることができました。花粉もかなり飛散していますが、ゆっくりと散策するには気持ちのいい気候ですね。
春季展がスタートして3日目。展覧会をご覧になった方より「どの作品も色がとっても素敵ですね…!」という声をいくつもいただきました。このブログでの作品紹介でも、少しでも藤平作品の魅力や美しさが伝われば…と思います!
最初の作品紹介で取り上げるのは、「辰砂花入」(茶道資料館蔵)です。
今回の展覧会には、花入がいくつも展示されていますが、このふっくらとした可愛らしい雰囲気の花入に心惹かれた方も多いのではないでしょうか。「この花入には、どんな花をいけたら合うだろう…」と考える方もいらっしゃるかと思います。そんなこの作品の魅力は、やわらかな形や釉調の色の変化だけではありません。ふわっと浮き上がってきたような、胴の部分の花も重要なアクセントになっています。
この花は、胴の部分に貼り付けられて表現されているのですが、あまりに繊細で美しいので、そんな感じがしない!という印象を持たれる方もおられると思います。ぜひ展示室で、その美しくやわらかな雰囲気をお楽しみくださいね。
庭園では、いつのまにか梅の見頃が過ぎ、椿が主役となってきました。
展示室と庭園にて、暖かな春の雰囲気をご堪能ください!
藤平伸 -やきものの詩人、茶陶に遊ぶ-
松花堂美術館で開催する「平成30年春季展 藤平伸 -やきものの詩人、茶陶に遊ぶ-」の特設ブログです。展覧会情報や作品紹介などを発信していきます。
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