どこへ持っていきますか? <作品紹介⑧>

ここ数日は暑さを感じるくらいのお天気が続いていましたが、夕方になって少し風が強くなってきました。そしてその風に乗って、美術館前の交流広場にも庭園で咲いている桜の花びらが飛んでくるようになりました。きっと背割堤では、華やかな桜吹雪が舞っているのではないかと思います。

まだ別館前のしだれ桜や通路沿いの八重桜はしばらく楽しめそうとはいえ、花吹雪が舞いはじめると、桜の季節が過ぎてしまうような気持ちになりますね…ちょっとだけ切なかったりもします。


そこで、今回の作品紹介では、お花見の楽しい気分が思い出せるような作品を取り上げたいと思います!「辰砂盃」(茶道資料館蔵)です。

5客揃いの盃は、口辺も釉薬のかかりかたも不揃いです。しかしその不揃いなところがどこかあたたかさを感じさせ、それぞれが可愛らしさをもっています。お花見をするときにこの5客の盃が出てきたら、どの盃で美味しくお酒をいただこうかな・・・と悩んでしまいそうです。

藤平作品は、釉のかかり方もその造形も様々ですが、そのどれもが不思議なあたたかみを持っていて、みていてほっこりとするものばかりです。どんなシチュエーションでこの茶碗を使いたいかな…どんな場所にこの盃を持っていきたいかな…などといろんな想像が膨らみます。

きっとこの盃もいろいろな世界を思い描けると思いますので、そんな事をイメージしながら作品をみていくのも楽しいのではないでしょうか。

ぜひ、春の松花堂庭園とともに美術館でも楽しい時間をお過ごし下さい!


◎平成30年春季展「藤平伸 -やきものの詩人、茶陶に遊ぶ-」HP→こちら

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藤平伸  -やきものの詩人、茶陶に遊ぶ-

松花堂美術館で開催する「平成30年春季展 藤平伸 -やきものの詩人、茶陶に遊ぶ-」の特設ブログです。展覧会情報や作品紹介などを発信していきます。