大きく羽ばたいています <作品紹介③>

まだまだコートが手放せない先月末ごろから、松花堂庭園では様々な鳥が飛びまわり、クチナシの実をついばんだり、葉の落ちた枝の上から綺麗な声を響かせたりしていましたが、季節がすすんですっかり春らしくなってくると、より一層にぎやかになってきました。天気や時間帯によって見られる種類が異なるものの、庭園内でのバードウォッチングも楽しみのひとつ…という方もいらっしゃるのではないでしょうか?


前回の作品紹介ブログにて、鳥をモチーフにした作品をご紹介しましたが、今回も引き続き、鳥の姿を用いた作品をご紹介したいと思います。今回取り上げるのは、「翔ぶ」(個人蔵)です。

本作品は、大きな翼を持つ鳥が羽ばたいている様子と、それに向かい合う人物の顔が表現されたレリーフです。背景には布目が施されており、その造形は、対面する鳥と人とがつくり出す独特の雰囲気をより際立たせています。

なにより印象的なのは、鳥の大きな羽根です。羽根の部分に施された模様は一定ではなく、リアルさも感じられます。それでいて、彼らを包み込む不思議な空間はどこか幻想的で、見る人によって違った感じ方ができるのではないかと思います。


「翔ぶ」というエネルギッシュなタイトルと、全体から溢れ出す藤平作品らしい世界観から、皆さんはどのような感想を持たれますか??ぜひ作品と向かい合いながら、じっくり感じてみてくださいね。


◎平成30年春季展「藤平伸 -やきものの詩人、茶陶に遊ぶー」HP→こちら

0コメント

  • 1000 / 1000

藤平伸  -やきものの詩人、茶陶に遊ぶ-

松花堂美術館で開催する「平成30年春季展 藤平伸 -やきものの詩人、茶陶に遊ぶ-」の特設ブログです。展覧会情報や作品紹介などを発信していきます。