あと3日!

暖かくなったかと思えば、冷たい風が吹いたり…とまさに「三寒四温」の気候ですね。とはいえ庭園には、梅や椿をはじめ、春らしさがそこかしこに見られるようになってきました。春季展がはじまるころには、また一層春の気配が色濃くなっているはず。展覧会も、春の庭園も、どうぞお楽しみに!


さて早いもので、春季展の初日まであと3日となりました。展覧会準備も大詰めです。今回のブログでは、藤平伸についてご紹介したいと思います。


<プロフィール>

藤平伸は、大正11年(1922)に京都市東山区の五条坂にある藤平製陶所に生まれました。昭和15年(1940)に京都高等工芸学校(現・京都工芸繊維大学)に入学するものの、病気のために中退。その後30歳頃より作陶をはじめ、その活動拠点は生涯五条坂から変わることはありませんでした。平成24年(2012)逝去。


昭和28年(1953)に日展に初出品し、入選。その後、国内外の展覧会に多数出品を重ねました。また国内だけでなく海外でも評価が高く、昭和47年(1972)の日本陶磁協会賞や昭和60年(1985)の京都府文化賞功労賞はじめ、数多く受賞しています。

昭和37年(1962)には初の個展を開催し、以後晩年にいたるまで多くの個展を開催しました。昭和63年(1988)に京都市立芸術大学名誉教授、そして平成3年(1991)に京都市文化功労者として表彰されました。


藤平伸の作品は、展覧会サブタイトルに”やきものの詩人”とあるように、詩情豊かな作品が多くみられます。造形や釉の色も、そこから物語が生まれそうな雰囲気をもっていて、思わず見入ってしまうほど…展示室には、そんな作品たちが一同に会します。さらには独特の世界観をもった書画もご紹介します。やきもの、書、絵…ご覧になる方おひとりおひとりの想像力に寄り添う、お好みの1点をきっと見つけていただけると思います。


春季展の開催まで、あとすこし…皆さまにご覧いただけるのが楽しみです!

◎平成30年春季展「藤平伸 -やきものの詩人、茶陶に遊ぶ-」HP→こちら

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藤平伸  -やきものの詩人、茶陶に遊ぶ-

松花堂美術館で開催する「平成30年春季展 藤平伸 -やきものの詩人、茶陶に遊ぶ-」の特設ブログです。展覧会情報や作品紹介などを発信していきます。